機械科機械専攻
学科の特色
宿毛工業高校の機械科機械専攻では、『ものづくりは人づくり』の理念のもと、実習や座学の授業を通して、「ものづくり」における基本・創造力・応用力を養い、社会の変化に対応することのできる機械技術者を育成することを目標にしています。
実習の授業では、溶接・旋盤などの工作機械・MC(コンピュータ制御による自動工作機械)・鋳造・鍛造・手仕上げなどを学び、主に鉄を中心とした金属加工(溶かす・けずる・くっつける)についての基本的な知識や技術を身に付けます。また将来に活かせる資格や検定なども取得でき、高知県の技術競技大会では優秀な成績を収めて毎年のように「四国ものづくりコンテスト」へ出場しています。
機械専攻の定員は20名です。少数精鋭で生徒・教員間に温かい心の交流を通わせ、充実した学校生活が送れるよう支援・協力し、確実な進路決定へと繋げています。
機械科自動車専攻
学科の特色
自動車専攻は、昭和42年に自動車科として開設されました。幾度かの学科改変があり、平成17年からは現在の機械科自動車専攻になっています。
自動車専攻では、エンジンや動力伝達装置等の構造や働きを、座学や実習を通して、実習車両で実際に、点検や整備、検査などの実習を行います。そして、卒業時に3級自動車整備士の受験資格を得ることが出来る県内高校で唯一の3級課程第一種自動車整備士養成施設となっています。
自動車専攻での実習は、1年生で溶接や旋盤といった金属加工法の基礎を学ぶとともに、エンジン組み立て、車両点検で自動車整備の基礎基本を学びます。2年生からは、保安基準に沿った整備作業を、大きくガソリンとシャシの二つの分野に分けて、模型や実車等を使い知識を深められるようになります。3年生になると、自動車に関する法令や、安全教育についても学ぶことで、将来整備士として活躍できるように総合的な知識を身に着けます。
作品紹介
パネル展示
建設科建築専攻
学科の特色
建築という産業は様々に分かれた職種の人がたくさん関わってひとつの建物をつくります。建設科建築専攻では、図面を描く「製図」や「CAD」、イメージを伝える為の「スケッチ」や「模型製作」、現場で活躍する為の「測量」や「木材加工」など様々な作業に取り組みながら、自分の得意な分野を見つけて伸ばしていきます。
2年次より、大工技能に特化した「技能コース」を設けており、プロの方から直接実技を学びながら「技能士」の資格や「ものづくりコンテスト」に挑戦しています。
現場監督の仕事に触れる「インターンシップ」や、本物のお客様の住宅に関わり責任感のある仕事を行う「現場実習」、高知県内の有名建築物の「見学」など様々な取り組みを行っています。
電気科
学科の特色
電気科は、進路実現のために資格取得に力を入れています。特に、第二種電気工事士と第一種電気工事士は全員受験で取り組み、全国平均を上回る合格率を上げています。資格取得で身につけた専門力を生かし、多くの生徒が電気関係の企業に就職しています。さらに電気関係以外の企業にも就職しており、就職先の幅は広いです。
また、進学希望の生徒は4年制大学をはじめ、各種専門学校にも進学しており、進学先で頑張っています。
情報技術科
学科の特色
情報技術科では,ワープロや表計算はもちろんのこと,プロの印刷・出版の現場で使用されているAdobe社のPhotoshop,Illustrator,InDesign,映像制作に使用されるPremiere Pro,AfterEffects,Autodesk社の3DCGのソフトウェアである3dsmaxや3DCADソフトのInventorなど,様々なソフトウェアを導入して授業・実習を行っています。C言語やPythonなどによるプログラミング,Web制作に使用されるHTMLやCSS,SQLなども学習します。
また,パソコンやソフトウェアだけではなく,VRゴーグルやドローンなどの最新の情報機器も揃えており,実際に授業や実習で体験することもできます。さらに,3Dプリンタやレーザー加工機,旋盤,フライス盤などの各種工作機械も備えており,様々なものを作ることができる環境を整えています。
作品コメント
ロケットストーブは、「煙突効果」を利用して燃焼効率を高めたキャンプ用ストーブです。自然にあるものや廃材を燃料とするため、環境にはとてもやさしい作品です。 製作のきっかけは、この春に卒業した先輩たちからの依頼でした。そこで、私たちは先輩たちが製作していたものよりひと回り大きい調理ができるテーブル付きのロケットストーブを設計し、製作に取り組みました。また、私たちの住む地域には、近い将来巨大地震が来ます。電気の供給が断たれた際に調理器具として活躍できるように、人の役に立つためのものづくりをしました。